口に出さずに誓うのさ 熱い未来を

歌い分けが素晴らしい話をしようと思う。
新しいアルバムが今年もドロップされて、相変わらずこの単語使ってくるさくに、!となったのもつかの間、気がついたら今週からツアーがはじまるぞ!ってことで。
そう、歌い分けがすごくいいんだよね。これまでって誰かとさとしくんが組んで、残りの3人みたいな組み合わせが多かったのが、潤くんが下ハモのプロみたいになってきて、あと個人の掛け合いみたいなのが増えたよね。前の2:3が悪かったわけじゃないけど何通りもパターンが増えて単純に耳が楽しい。でもそれだけじゃなくて、そここのメンバーに歌わせる!?わかってるね、く〜ッ憎いぜ!って思わず言ってしまう箇所が抜群に多いアルバムだと思う。
メンバーのインタビューでも“How'sみたいな”というキーワードはあって、確かにこの自分たちに似合う曲を集めて文字通り音を楽しませてくれるっていう意味ではHow'sを思い出すし、音作りに力を入れているっていう意味では初めて自主レーベルから出したHWGが浮かぶし。でもみんな忘れてない?ARASHICの存在をだよ!
メンバーそれぞれのsupervised曲があるって知って最初に思い出したのはわたしはARASHICだった。あの時もさくはほかのメンバーに比べると地味だったけど(このひとの全力はどっちかってーとCOOL&SOULといつサマだったし!笑)、I Wantでは潤くんがロングコートの裾を翻す瞬間に恋をし、さとしくんの横に並んで踊ってるのが嬉しすぎたReady to Flyに、あいばくんの秘密の合図はじつはラップパートがめちゃめちゃいいのにって思ったり。にのちゃんのキャラメルは伝説だよね、わたしのキャラメル好きはここから始まったんだもん。この時もほかにもTell meで末ズに打ち震えたり、JAMのリミックスとRaise〜でめためたにくらったりいろいろあったね。最後WISHで銀テープが飛ぶの、本当にしあわせだった。このね、自由度が高くていろんなメンバーが出たり入ったり、見どころが細かく散りばめられてるのがSHICツアーのいいところだったからそれがもう一度見られるんじゃないかなって期待してる。あの頃は誰をパフォーマンスの相棒にするのかなとか、そんなことくらいしか考えられなかったけれど、今回は歌い分けも本人たちが考えてるって思ったらさー!ね。嬉しいね。
個人的に最近のアルバムは1年おきにどんぴしゃがくるっていうジンクスがあるので今回はかなり期待していたのだけど、めちゃめちゃよかった。ツイッターにも書いたのだけど

どれを聴いてもこの曲すきだなあとかここがいいなとかそんなことばかりが浮かんできてうまい言葉が見つからないのだけど、今回はそれでいいのかもしれない なんかいいんだよね〜をひたすら集めた感じ とにかく自分で作ったすきな曲プレイリストみたい

っていう印象がいまも変わらなくて。すきな曲プレイリストみたいだと思えるのは、本当に偶然だと思うけど、何かを選びとってすきだと思うのなんて幸運な偶然の連続だよね。
 
 
ここからは1曲ずつの感想。当然長いので(笑)たたみます!
 
01. DRIVE
もうすき。なんならいちばんすき。ツボじゃないところがない。「いつもの面子で 相も変わらず」ではじまる曲が嫌いなはずないよね。「上機嫌Music」の相葉くんの“ミュージック”のグルーヴがもうこのアルバムが嵐の得意なジャンルって知らせてくれる。でもこういう曲が1曲目ってめずらしい気がするんだよなあ。インタビューで潤くんが何度も口にしていた『抜け感』をこれでもかってくらい体現してて、軽やかで自由で適度な温度感にずっと揺られていたい。東京生まれ東京育ち*1だからこそ地方から出てきた人たちが持つ変な僻みみたいなものがない、がっつかない生まれながらのシティボーイ感をこのメロディーに乗せる松本隊長のセンスに嫉妬。何もかもが上手くハマって次に進むのがもったいない、エンドレスリピートしても飽きない曲。じゃぽでいちばんすきなのがインザルームでここ数年のお気に入りC/WがAre you ready now?なわたしはこの作曲家さんがタイプすぎるだけかもしれないけどたぶんそれだけじゃない。
 
02. I seek
DRIVEからの絶妙な繋ぎに、え!この曲こんなによかったっけ?って毎回新鮮に驚く。みんな言ってるけどアレンジ変わってる?Mstで見た総武線の軽さが強くてその印象が抜けないな。この2人が際立つ曲って久しぶりだよね。遊んでる感、本心がまったく透けて見えない大人の余裕ににやにやしちゃう。歌詞が記号的で妙な曲だなってイメージは拭えないけれど、それでいい。
 
03. Ups and Downs
こんなC/Wぽい(そしてコンサート選抜に落ちそうな)曲をやってくれるなんて!うれしい誤算。リードトラックでもスーパーバイズ曲でもない5人の唯一の新曲がこれって、嵐とJストの選ぶ方向がさすがとしか言いようがなくて。メインボーカルがどんどん移りゆくのが気持ちいい。そしてキメどころのさとしくんの高音に唸るやつ。気持ちいい(2回言った)。ぜったいぜったい格好良い振りつけてほしい。DRIVEでも思ったんだけどラブソングでも応援歌でもない曲が大切にされていると胸が熱くなる。
 
04. 青春ブギ
ここまでの流れを変えるにはこれくらいやらないとダメだったんだな、って思う。最初は太鼓もメンバーに叩かせるつもりだったみたいだけどどうするのかな。にやにや。何とくっつけたらしっくりくるんだろう。GUTS!とか?全部5人ユニゾンって踊りながらだと絶対しんどいよね、どうするんだろうってまたにやり。応援団みたいに学ランも見てみたいけどね。どうでもいいけどあいばくんって高校のときに告白したいランキング永遠の1位だよね・・・
 
05. Sunshine
また流れを変えてきたよ、爽やかだよ!とうっかり普段は使わない漢字を使わざるを得ないくらいの爽快感。このままもっともHey Yeah!も曲は悪くないのにパフォーマンス(あと衣装な!)が惜しくて、もっとできるよねって気持ちばかりが残ってしまったから今回は頑張ってほしいです。ラップは短いけど、繰り返される「Good day it's up to you」のフレーズ。わたしはさくは本当に陽のひとだなーと常日頃から思ってるのだけど、ここまで嫌味なくくるともう笑っちゃう。Jr.いっぱいつけて軽やかに踊ってほしい。
 
06. 復活LOVE
Sunshineからの繋ぎ、いい!イントロのカッティングでなんか目が覚める感じ。そしてこのアルバム全体になんとなく漂うシティー感のコアはこの曲が司ってるんじゃないかなと毎回考えるところ。普段シャッフルで流れると飛ばしちゃうこともあるけど(こら)アルバムだと聞きたくなるのはそれが理由かな。潤くんの大サビ前ソロの達郎ディレクションの抜かりなさ!この曲はとにかくモデルずがよい。せつない顔させたい。
 
07. Amore
タイトル詐欺1曲めきたぞ!笑 このタイトルとこのイントロの後に盛り上げソングがくるとは予想できない。さすが読めない男マサキアイバ、、あいばくんってさくとはちょっと違う種類の90年代のJ-POPがすきなイメージあるんだけど、もっと古い感じの曲がすきなのかな?C&Rの楽しさがクセになりそう。
 
08. Bad boy
こっちはタイトル通りすぎて逆ににやけちゃう。最初、え!さとしくん本気?って思ってしまったくらいイメージをぶち破ってくる1曲。本気でした・・・。さとしくんの前に歌詞なんてただの音符でしかないんだなと思う。緑のレーザーびゅんびゅん飛ばしてほしいし、本気で踊ってほしい。それに目をハートにしたい(死語)。
 
09. WONDER-LOVE
2番の潤くんソロがいい。supervisorのグループへの愛をびっしびし感じる。5人曲にラブソングを唯一持ってきてるのがにのちゃんってとこもいい。気持ちいい浮遊感とキュートな言葉遊び。ソロだったらもっとかわいいに寄せてきそうだけど、5人曲だとそれがこんなに大人っぽくなるんだなあと思う。安心と信頼の二宮Pって感じ。
 
10. また今日と同じ明日が来る
二宮くんのソロの最適解がついに、ついに出たぞ。にのちゃんが全部作ってるわけじゃないのにそうとしか思えないようなこの親和性!なんなの?ずるいよねおかしいよねずるい。大サビ前の無音状態と、そのあとバックの音がなくなるところとか、思うツボなのわかってるんだけどすきすぎてくやしいって歯を噛みしめちゃう。何か言ってないと本当に堕とされる。女は危険信号鳴らして「これ以上近づくと危ないよ?」って笑ってみせる二宮先生がすきなの!二宮先生の声がたまらなくて、ちょっと厨二なとこはなくしてほしくなくて、ギターよりピアノより踊ってほしくて、それに囁くように耳元で聞かせられてもう立ってられないかもしれない。文字通り抗えないとはこのことだ。本望。
 
11. Daylight
個人的な思い入れがどさっと乗っかった、もうフラットには話せない曲。この曲にまつわるあらゆることを抱きしめたいし、抱きしめてくれるこれでもかってくらい器がでかい曲。99.9の1話のラストでイントロが鳴った瞬間のことが忘れられない。潤くんがラップを入れたいって言ってくれて、台本2話分読み込んで書かれたリリックに光る“方向示し続ける僕のノート”。あのノートの存在を拾ってくれるなんて、深山を演じた潤くんはどんな気持ちだったんだろうと勘ぐってしまう。狂ったようにリピートしたMstで、さくのラップを噛みしめるようにする潤くんの横顔があまりにうつくしく切実でわんわん泣きたくなってしまう。そしてそのあとの4人の優しいコーラスにさくの声が重なるところで決壊する。何度聴いても新鮮にぐっときてしまうんだよなー。きっとわたしだけじゃない、たくさんの人生に刻まれたんじゃないかなあ。1人で何かを頑張ろうともがいているひと、一人ひとりにこの曲が届けばいいなって本気で思います。
 
12. 愛を叫べ
この曲がいわゆるファンじゃない人が思う嵐らしさなのが面白いよね。チーム男子するぞ!っていう心意気を感じる曲。だってあのひとたち率先して余興やったりしないよ〜笑(SJは知らないけど、笑)去年の年末のMstのクリスマスアレンジがとってもかわいかったなーじゃぽでもJr.を上手く使っててかわいかったなーあれ宮城でもやってたよね?って思い返したら結構見る機会があったんだね。わたしはこの振付ダサくて許せないところが何箇所かあるんだけど、でもある程度遊びがあるときにきらめくさくらいくんの新郎友人力(なんだそれ、笑)は嫌いじゃないんだなこれが・・・。また一緒に踊りたいです!
 
13. Baby blue
すき!じゅんくーん!!!ってなる。潤くんのキャンディーみたいなあまい声がこのテンポに合っててアルバム内でも断トツhappy。これ大真面目に潤くんにしか歌えないよ。体温が高そうで眠気を誘うくらいにとにかく無害でいい。あったかい涙を拭ってくれるみたいなやさしさ。今年のコンサートはオールバック無しって確定だよね?よっしゃー!早くシャバダバされたい。されたい。
 
14. Miles away
5人の声の良さが活かされているといえばこれ。普段から声色的な意味で、さくらばと大宮は同じグループにお互いがいてよかったねと思っているのだけど、特に低音担当のさくらばの良さをこんなにも引き出してくれる曲あったっけ?ちょっと思いつかない。歌い出しをS→Aに当ててくれたさとしくんには頭が上がりません。誰より歌が上手いさとしくんがここまで4人の良さに気づいててここまで引っ張り上げてくれるなんて思ってなかった。みんな本当に上手くなったよね、そしてあらためてこの神がかったバランスにふるえるのだ。夜に聴くと格別で、うっかりすると涙が出そうになるよ。
 
15. To my homies
とんでもなく期待値を上げて臨んだけど余裕で飛び越えてきたよ。さくの書いた“あいつら”が誰を指すのかはわからないけれど、とにかくわたしが思うさくらいしょうそのものすぎて言葉にならない。自分で全部歌ったら重すぎちゃうかもしれないけれど、メンバーが代弁するみたいに歌い継いでくれて〆に自分ってずるい構成だよなあ。こういう個人的な想いを5人のものにこんなにスマートに落とし込めるのか、とまだまだ知らないことがあるなあと思わせてくれるところもすき。どことなくペンの指す方向chapter.2に似た雰囲気で、さくの圧倒的な肯定力が守ってくれる中には自分も含まれているんじゃないかって思っちゃう。今と未来だけじゃなくて過去も大切にしてきたから、あらしのきらめきは衰えないし居心地の良さも失われないんだって本気で思う。
 
16. Don't You Get It
ここでこれかー!と唸らざるを得ない。WSでは応援ソングみたいに紹介されたけどそうかしら、違うよね。このひとたちまだまだハングリーだし、全然追いつかせる気ないよ。熱さを隠さなくてよくなったらあらしは強いよね。大人の余裕に遊びが掛け合わさってほかのどれよりもグループ力をこれでもかって見せつけられて、そっちに入れてよって悔しくなるこの感じ。いつもこれくらいの近すぎない距離でカッコいいお兄さんしてくれるのが頼もしいんだよー。
 
17. TWO TO TANGO
こういう鳥肌曲をBonus Trackに入れてくるところがさあ!あいばくんのAddicted Tango最高すぎない?あとこのラップの待ってましたー!感。最高。パフォーマンスする側も見る側もこんなにお互い同じ気持ちで、この曲は得意だよねってニヤリとできる曲ある?最後の最後17曲めで目と目で意思疎通できる感じにぞわぞわ。勘がよすぎる。そして演出が楽しみすぎる。
 
これにPower of the Paradiseと花もあるなんてこれはもう全力ですきって叫ぶ準備が必要だよね。覚悟しておこうぜ。輝く未来はここからってこのタイミングで合言葉みたいにくれる5人の背中に飛びつきたい気持ちを抱えて2016年の冬をゆきます。幸せになる準備はできてるぞー!
 

*1:1人違うけど